「球春に心ときめく」を2月に投稿しましたが、4月3日に静岡県に桜満開。第79回選抜高校野球で静岡県代表の常葉菊川高が決勝戦で大垣日大高校を逆転で退け、見事優勝。森下監督が浜松商業の選手として栄冠を勝ち取って以来、県勢としては29年ぶりの快挙。
大応援団がアルプス・スタンドに陣取る、バス、鉄道、宿泊などなど、いかに経済効果が大きいかがわかるでしょう。またこれ以上のシティプロモーションも例がないでしょう。浜松駅前でも新聞社の号外が配られました。
逆転に次ぐ逆転勝利に酔いしれましたね。超高校級のスラッガー中田を擁する大阪桐蔭に勝ったのも「ええ、まさか」という感じでした。一番いいなと思ったのは、甲子園の必勝法ともいうべきバント作戦を一度も用いなかったこと。バンド作戦で1試合を勝つことができても、全国制覇はできないと森下監督が悟ったのだという。
かつての池田高校、そう蔦監督がひきい、巨人のローテーションピッチャーでもあった水野が投打の軸で活躍したころ「山びこ打線」として一世を風靡したものです。この時も、決してバンド作戦はとらなかった。
私は仕事で「1点を守るのではなく、1点を取りにいく」といってますが、1点どころか4、5点を取りにいく、実にうらやましい。
本当は、浜松勢が甲子園で活躍してほしいのですが、最近は音沙汰なしなのでちょっと寂しい。森下監督には、また浜松商業の監督として戻ってもらい、ぜひ全国制覇できるチームをつくってほしい。
ところで、わが母校(浜松西高)は昭和56年の夏の大会で甲子園初出場。もちろん応援に行きました。初戦をものにし、2回戦で大阪の名門・北陽高に惜敗。その浜西高は、中高一貫教育になって、生徒数が半減。甲子園に駒を進めることは私が生きている間にはないのかも…。とほほ。
とにもかくにも、常葉菊川高校おめでとう。そして、希望枠から決勝にまで駒を進めた大垣日大高にも、「お見事でした」といいたい。