1日の仕事を終えて帰宅後の定番は、晩酌。ミレーの絵画に「晩鐘」(オルセー美術館蔵)がありますね。農家の夫婦が教会の鐘の音に畑仕事の手を休め、大地、自然、神に感謝する。そんな感じで飲むのです。
若い頃はビール党だったのですが、ここ5年くらいは焼酎にしています。梅干を入れ、お茶で割ります。焼酎サーバーの中には朝鮮人参をいれていますから、まさに「酒は百薬の長」といったところでしょうか。
酒の肴は家庭菜園で収穫した野菜たちが並びます。収穫に感謝しつつ、杯が進みます、はい。ポイントは、翌日まで残らないこと。若い頃のようには飲めません。醸造酒よりも焼酎などの蒸留酒のほうが抜けが早い。
閑話休題。静岡県はお茶どころ。お茶の効能としてはよく知られるように、抗癌、抗菌、血圧抑制などがあります。奈良時代、日本から中国へ留学僧として「遣隋使」が派遣されており、名僧たちがその帰りに「茶」を土産として持ち帰った。薬用として珍重されたのですね。
出張や旅行などで出かけて飲むときには、ぜひ、「静岡割りを」と言ってください。メデイアでも宣伝していますが、こういうのは口コミがいいんです。「静岡割り」普及推進委員会(委員長 久保田隆さん)では、静岡の「お茶割り」を『静岡割り』と命名して、その名前を普及させる活動をしています。煎茶・番茶・粉茶・粉末など、とにかく緑茶で割ったら「静岡割り」ということです。
薄い緑色の静岡割り、では「浜松割り」なんていうのはどうでしょうか?ピンガというブラジルの酒(サトウキビを原料)にライムと砂糖を入れ飲む。ライムをつぶすと、同じような色になります。カクテル感覚で、これもうまい。
浜松は、ブラジルの人が一番多く住む都市。ですからピンガの消費量も国内では一番多いものと推測されます。一度、ぜひお試しください。そして、あなた自身もPR大使として「静岡割り」「浜松割り」を広めていただければありがたい。