日間賀島をご存知でしょうか。知多半島の師崎(もろざき)から2.4キロ沖合いの周囲5.5キロの小さな島。蛸の漁獲が有名で、最近は天然とらふぐでアピールしています。
先般、国土交通省(中部運輸局)主催の「中山観光カリスマ塾」が日間賀島で開催されたので1泊2日で参加しました。日間賀観光ホテル社長の中山勝比呂氏が観光カリスマ*に選出されていて、塾長が中心となったセミナー。参加者は約40人で、遠くは宮城県の女川温泉からも。
セミナーの内容はさておき、ここのチームワークのよさには感心させられました。旅館、ホテル、民宿などが立ち並び、ライバルなのですが…。ちなみに島民の約8割が漁業、2割が旅館、民宿を営んでいるとか。
人口2,200人あまりですから、お互いに顔見知りである。悪いことをする子どもがいたら、よその子でも叱る。かつての日本では当たり前だったのでしょう。
そして、塾長の「ここ日間賀島には行き倒れはない」という言葉が強烈でした。お年寄りは人生の先輩として敬われる。子どもは地域の宝として育てる。阿部首相の「美しい国・日本」ではないですが、日本のあるべき姿を見るような気がしました。
こうしたセミナーで一番大事なのは、「有朋自遠方来。不変額楽乎(友の遠方より来たり、また楽しからずや)」ならぬ交流会。天然とらふぐ、蛸、渡り蟹などの名物料理を前に地元観光協会の人たちとの話が弾みます。漁業体験に力を入れて、小中学校の林間学校の誘致にも成功しています。
中山塾長はカリスマとして魅力あるのですが、「浜名湖えんため」の稲場大輔代表も観光カリスマになる資格が十分にある、と私は思っています。この観光カリスマ選出制度が終了したことが残念です。
当ビューローでも来年2月22日、23日の2日間、舘山寺温泉に泊まりこみで、「観光カリスマセミナーイン浜松2007」を開催します。観光カリスマ2名をお招きする予定ですので、乞うご期待!
注)国土交通省が平成 年から3か年、全国で観光カリスマを約100人選出しています。