国が提唱する「観光立国」政策、その柱がビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)事業。本年1月1日には「観光立国推進基本法」が施行され、この動きは加速していきます。「住んでよし、訪れてよしの国づくり」がキャッチフレーズです。
当ビューローではこれまでも台湾や中国からの誘客をめざし、訪問セールスを行ってきました。H18年度は国・県との共同事業として、中国の瀋陽・大連をターゲットにセールスを行い、ファムトリップ(招待旅行)を実施。静岡県はこれまで素通りされることが多かったのですが、喜ばれる要素はいっぱいあります。富士山、温泉、新幹線体験乗車、そして浜松地域のセールスポイントは、「産業観光」。
1月末に待望の第一便が瀋陽からやってきました。これを記念し、理事長にも出席いただき歓迎式典を挙行。NHKが静岡空港の特別番組を作成するとのことで、旅行客の何人かはインタビューまで受け、びっくりした様子。3月末までにツアー本数7、8本、その数は400人を超えます。
ヤマハのピアノ工場ではK館長が自らピアノ演奏を披露し、最大限のおもてなし。熟練工の手仕事、その品質の高さに多くの人が感動します。次に、全国ブランドの「うなぎパイファクトリー」で製造工程を見学してもらいます。見学の後には、皆さんたくさんのお土産を買っていきます。富裕層でなければ外国旅行はかなわないのでしょうが、中国はこれからまだまだ外国旅行者は増加の一途となることでしょう。
グッドタイミングというべきか、3月7日には瀋陽空港⇔セントレア空港の就航が開始しました。航空会社の幹部、旅行社の幹部40人が浜松を訪問することとなり、市長への表敬訪問とともにヤマハのピアノ工場見学をしていただいた。ある旅行社の日本担当者は「日本への旅行には必ず浜松を組み込みます」と。浜松の滞在を満足していただいと思う。インバウンド元年に確かな手応えを感じるこのごろ。
H19年度は、高山市などと連携し、金沢、高山、伊勢志摩、浜松という日本列島縦断という旅行商品でさらなる誘客が見込まれます。このコースは従来のゴールデンコースと一味も二味も違う、地方都市の魅力にふれていただきます。