わが家でも2か月ほど前、地上デジタル対応テレビを購入しました。店頭で見ていてその迫力には驚きでしたが、清水の舞台から飛び降りたつもりで…。いざ茶の間に鎮座ましますTVの迫力、画面の美しさはちょっとした感動もの。気象庁の開花予想は右往左往しましたが、今年のお花見はTVで存分に楽しみました。
ところで、拙宅にTVが入ったのは昭和34年、小生が小学校2年生のときのこと。この年は皇太子殿下(現在の天皇)のご成婚ということで結構売れたようです。この当時のことですから、もちろん「白黒」です。
おやじが「よろず屋」(田舎の百貨店とでもいいましょうか)を生業としていたものですから、TVを購入するとお客さんに自慢げに見せて「いつでも見にきていいよ」と。そして一番記憶に残っているのが、金曜日の午後8時。その30分ほど前から8畳の居間の掃除をさせられました。お目当てはプロレス中継で、多いときには20人以上にもなった。それこそ立錐の余地もないとはこのことか。
もうひとつ印象的な場面は、昭和36年、夏の甲子園での浜商と浪商(大阪代表)の激闘。浪商は怪童・尾崎(この大会後、中退し東映フライヤーズに入団し新人王)の剛速球でつけいるすきを与えない。もっとも当時、アンテナは裏山からアンテナ線を引き込んだのですが、画面はチラツキが多くて鮮明ではない。余計に球が速い印象を与えたのかも知れません。試合は1-0のスコアで浪商に惜敗した。
TVでの旅行番組も楽しみのひとつですが、今までと違ってより魅力的な映像に「行ってみたいな」という思いにかられます。さて、今年の夏休みはどこへ行きましょうか。