三遠南信州・伊勢志摩広域観光交流連携協議会というのがありまして、インバウンド事業を共同で行っています。小生は副代表世話人をおおせつかっておりまして、その会議が先週の11日に伊勢市であり参加しました。
伊勢志摩観光コンベンション機構の皆さんのおはからいで、翌日は、神宮式年遷宮の「お木曳き」行事に、一日神領民として参加することができました。千三百年あまりの歴史をもつ、二十年に一度、社殿造り替えにともなう御用材を運ぶ神聖な行司。7,500円なりの参加費を払い、法被をいただき用意した白装束に身を包み気が引き締まる。
この日は1番から3番隊まで組織され、我々は3番対の「四玉(よんたま)、宮」の位置へ。この3番隊は全国から参集した約1300人で、「エンヤ、エンヤ」の掛け声、木遣り歌とともにお木曳車の綱を曳く。御用材は全部で一万本以上が必要とされ、木曽の檜(ひのき)を切り出し、伊勢の地まで運ばれるもの。木曽は昔から良質の檜の産出で有名であり、天領地では枝を折っただけでも首が飛んだともいわれています。
そういえば、一世代前の近所の人から聞いたのですが、成人に近くなると船(手漕ぎの漁船)で「お伊勢まいり」をしたということです。荒波を避けるために沿岸沿いに漕いだのでしょうが、何日かかったことでしょうか。今は、伊勢湾岸道路の開通により、浜松から伊勢まで3時間かからずに行き着くことができる。
二十年後のお木曳きには高齢で参加できないかも知れませんので、せめて平成25年の社殿完成時には再び足を運ぼうと思っています。ちなみにわが家の宗派は神道です、念のため。