かつての歌謡界の御三家といえば、橋幸夫、西郷輝彦、舟木一夫。「ロッテ歌のアルバム」という歌番組が日曜日の昼間にあった。昭和33年から54年代にかけての人気番組で、家中で見ていたものです。ご三家はもちろん毎回のように登場していました。
その中で舟木一夫が一番好きで、「高校三年生」から始まる学園ソングはもちろんのこと、全盛期の歌は今も歌詞カードなしで歌える、それほど身体にしみ込んでいる。その舟木一夫コンサートが浜松のアクトシティで6月9日に開催された。チケットを購入し、もちろん行ってきました。会場はほとんどが女性で、舟木一夫とともに青春時代を過ごし、ともに年齢を重ねてきた人たち。ちなみに舟木は数年前に還暦を迎え、その時は、赤の学生服を着ていましたっけ。
青春時代のアイドルというより、今もその体型はスリムで歌声も健在。舞台でスポットライトを浴びているさまは、本当にカッコいい。「絶唱」は映画にもなった(1966年)。中学3年生のときに映画館にも足を運んだ記憶があります。
この日は昼夜2回公演。仕事がら興業収入、経済効果などを考えてしまう。1回2千人入場とすると2回で4千人、入場料が一人4千円として1,600万円の興業収入。ギャラはこの半分くらいでしょうか。4千人が食事、買い物をする。交通費あるいは美容院でセットしたかもしれない。洋服も新調した人もいるでしょう。これらもろもろで1人3千円としても、1,200万円。
いえいえ、舟木ファンはプレゼント攻勢がすさまじい。花束や紙袋をプレゼントする人は100人近くにもなったのではないでしょうか。あの花束はどうするんでしょうか、お菓子(かの有名な○○パイもありましたね)などはすべて食べるわけにもいかない。そんなことはどうでもよいのですが、デビュー曲がいきなりミリオンセラーとなり、その後の挫折(二、三回の自殺未遂)、そんなところが母性本能をくすぐるんでしょうね。でも、元気ですね。活力をもらったような気がします。