2006年の浜松まつり(5月3日から5日の3日間)も終わりました。今年の人出数は約190万人。3日間の好天で、さぞかし参加者の皆さんはお疲れだったことでしょう。県外からもたくさんの方にお楽しみいただけたことと思います。 さて、旅の楽しみのひとつは、その土地の名物を食すること。JR浜松駅近くに今年3月にオープンした「べんがら横丁」も好評のようです。ラーメンと焼き鳥の食のテーマパークといったところ。べんがらというネーミングも京都の祇園を連想させてくれて、その景観もすでになじんでいる感があります。 「食」によるまちおこしもいろいろあります。札幌は元祖ともいうべきラーメン横丁が有名ですし、宇都宮はギョーザ、静岡はおでん、富士宮は焼きそば、などなど。富士宮焼きそば学会の渡辺会長の話を聞いたことがありますが、ユーモアのかたまりのような人。B級グルメ王座決定戦なるものをぶちあげたりしています。当地では、なんといっても「遠州灘天然とらふぐ」をブランド化した稲葉さんでしょう。こちらはA級グルメですし、観光カリスマの称号を与えたい。 ところで、同じ料理であっても、味は変わります。その時の体調もあるでしょうし、一人なのかそれとも好きな人と一緒なのか、いいことがあったり嫌なことがあったというのでも「うまい」になったり「それほどでもない」と。アインシュタインの相対性理論もつきつめていうと、これと同じことなのでしょう。 数年前、わが家では居間を和風にリフォームし、囲炉裏(据え置きタイプのもの)が鎮座しています。炭火で魚や肉を焼く、これが実にうまい。晩酌も杯が進もうというもの。その場の雰囲気というのも、「うまい」の判断基準のひとつということ。 連休中に鹿児島を旅している知人から「薩摩揚げ」を送ってきました。感謝、感謝。年を重ねて、「和」のほうが口にあう、これも実感しているこのごろです。