もうすぐ夏、海の季節。拙宅は浜名湖の湖岸まで20メートルの位置にありました(現在は埋め立てられていますが、散歩にはもってこい)。小学校のころから、夏になると毎日泳いでいましたっけ。「六尺ふんどし」なるものを着用して。
今の子は、スイミングスクールに通っているようですが、そんな必要はありません。小学生になると、上級生が船を出して、子どもたちの背の高さより深いところで、水の中へ投げ入れる。アップ、アップしながら塩水を飲む。それを2、3回やれば、泳げるようになるのです。
「フジヤマのトビウオ」古橋広之進は、旧雄踏町の出身。戦後、自由形長距離で世界新を連発し、敗戦国・日本に勇気を与えてくれたことは誰もが知るところ。彼のすごいところは、学徒動員で左手の中指を失っていたにもかかわらず、泳ぐたびに記録を塗り替え、その数33回。映画にもなっていて、その撮影の一部は家から歩いて3分ほどの古い民家で行われました。主演の竜 雷太が道端で撮影の合間に涼んでいたのを記憶しています。
もう一人は、河合純一。過去3回のパラリンピックに出場し、競泳で金メダルを含む14個のメダルをとっています。ドキュメント映画「Touch a Dream 夢 追いかけて」をTVの放送で見ましたけど、泣けました(年とともに涙腺がゆるくなっている)。本人も出演していましたが、視覚障害をもちながらの中学校での教師生活と選手生活の両立、熱血漢なのです。本人の言葉「人生、おおいに悩め」。ホームページをのぞきにいったら、この5月に結婚するそうです。おめでとうございます。
フィルム・コミッション、各地で映画やテレビドラマなどの撮影を誘致しようと立ち上げをしています。浜松は日本でも二番目の市域面積をほこり、山あり川あり、湖あり、そして都心部。まさにどんな撮影にも対応できる。
浜名湖は汽水湖で、海水と淡水が混ざった海水浴の適地。かつて皇太子(現在の天皇)ご一家も、夏に奥浜名湖へご静養にこられていました。皆さん、今年の夏は、古橋広之進そして河合純一を生んだ浜名湖へどうぞ!